【海水魚飼育】どうしても硝酸塩、リン酸が除去できない場合の対処法

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やたらコケが生えたり、水面が淀んでいたりすると大抵水質が悪化しています。
そんな時、慌てて水質チェックをしてみても後の祭り・・・

いろいろ頑張ってるんだけど、どうしても数値が下がらない!コケが減らない!
そんな人の最終手段。
それは水槽のリセットです。

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水槽のリセットとは

つまり「1から飼育環境を整えなおす」ということです。

スマホやPCも不調の時は再起動しますよね?
それと同じです。

飼育環境を1からやり直すわけですから、手間がかかります。
でも物理的に硝酸塩やリン酸を除去できるので効果はかなり高いのも事実。
以後、海水魚水槽のリセットの方法です。

①底砂

底砂はかなり汚れているハズです。
底砂の下にはデトリタスが蓄積され、諸悪の根源になっています。

底砂には良質なバクテリアが宿っていますが、ここは思い切って新しい砂に変えてみましょう。
もちろんシンプルな水槽を目指すなら、「底砂ナシ」も選択肢の一つですよ。

底砂にも種類がありますが、どうせリセットするなら品質重視でチョイスしましょう。

一般的な60㎝水槽ならこれが2袋あればOKです。
底砂はよく洗ってから使用してください。
真っ白な底砂なので最初は汚れが目に付いてしまいますが、3ヶ月ほどで馴染んできます。

飼育歴の長い人ほど底砂にはこだわっているものです。
なかなか交換する機会がないからこそ、安易に選択しないことが重要です。

②ライブロック

ライブロックに緑ゴケが生えていませんか?
ライブロックにも良質なバクテリアが宿っています。

捨てたりせずに今のライブロックを生かしましょう。
生えている緑ゴケは歯ブラシで擦り落としましょう。
もちろん水道水で洗ってはダメですよ。飼育水で洗ってください。

ライブロックを「交換したい、追加したい」は購入するしかありません。
最近は天然ライブロックの入手が困難になってきており、高価なものになりつつあります。
気に入った形の天然ライブロックが手に入ることは稀でしょう。

そこでオススメしたいのがレプリカのライブロックです。
レプリカと言っても観賞用の水槽に入れるわけですから、クオリティが高く入手しやすいのもメリットです。

水槽の雰囲気を壊すことはありません。
リセットで心機一転、真新しい風景を作り出すのもいいですね。

③人工海水

リセットするにあたって一番大変なのがこの海水作りです。
すべての海水を捨て、作りたての海水と入れ替えます。

人工海水もピンキリですが、以前オススメした【コーラルプロソルト】が最高です。
ミネラルバランスが良く、最高の飼育環境を整えてくれます。

前述の【マメカルシウムサンド】と併用すれば鬼に金棒です!

一度崩れてしまったミネラルバランスを再調整するのは至難のワザです。
リセットするからには最善の飼育環境で再スタートを切りましょう。

④ろ材

外部フィルターを使用している方、ろ材をチェックしましたか?
きっとドロドロな汚れが付着しているハズです。

場合によってはその汚れで目詰まりを起こしていて、本来のろ過能力を発揮していないことも。。。
しかしろ材を交換することはオススメできません。

時間をかけてろ材に定着したバクテリアを手放してはいけません!
飼育水で3回ほどすすぐだけで汚れが取れます。
完璧にキレイにする必要はありません。

⑤ホース

意外と見落としがちなのがホースです。
外部フィルターを使用している場合、ろ過前の飼育水も ろ過後の飼育水もホースを通ります。
特に水槽内から外部フィルターをつなぐホースはかなり汚れているハズです。

長いホース内の汚れを落とすには、ホースの口にメラミンスポンジをカットしたものを入れ、釣り竿のような細長い棒でメラミンスポンジ(なければティッシュで)を押し出してみてください。
ヘドロのようなものがゴッソリ取れるハズです。

外部フィルターから水槽内に続くホースは汚れていますか?
ろ過後のキレイな飼育水が通るホースですから、あまり汚れていないのが普通です。

にもかかわらず汚れが目視できるなら、掃除しましょう。
もちろん外部フィルターも。

なぜリセットすることになったのか

これで海水魚水槽のリセットは完了です。
水質チェックをしても驚くような数値にはなりません。
海水はすべて換えてもライブロックやろ材にバクテリアがいるから大丈夫です。

しかしリセットしたからと言って、本当の意味で硝酸塩やリン酸の問題が解決したことになりません。

こまめに水質チェックすることを怠ったり、水換えをサボった結果が水質悪化を招いたのですから。
これらを改善しない限り、あなたの飼育スキルは上がらないでしょう。
コケがひどくなるたびにリセットするわけにはいきません。

日ごろの【愛情】がすべてなのです。

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