カクレクマノミをずっと楽しむ方法と飼育のコツとは?

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15年前のある日、カクレクマノミのペア(ブリード)を購入しました。小指の第一関節よりも小さかった記憶があります。

特にカクレクマノミに特化した飼い方をしているわけではありませんが、長く飼育を楽しむための参考になれば幸いです。

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たくさん天国へ。。。

カクレクマノミを飼育する以前から海水魚を飼育していました。
やはり最初のうちは死なせてしまうことも多く、うまく飼育できない時間が過ぎていきました。

・シリキルリスズメダイ

・キイロハギ

・レモンピール

・ルリヤッコ

・ナンヨウハギ

・イソギンチャク多数

数えたらキリがありません。。。

当時は当然『ファインディング・ニモ』などなく、そんなに注目されている海水魚ではなかったかと思います。そしてある日、いつも通っている海水魚屋さんでペアを購入したのです。

貧弱なセット

当時はあまりネットに情報もなく、それまでの飼育器具をそのまま使って飼育開始。タンクメイトはキイロハギ(ハワイ産)1匹のみ。

  • 60cm規格水槽
  • クーラーなし
  • 外掛けフィルター
  • サンゴ砂+ライブロック
  • 青白蛍光灯

実にシンプルというか非力なセットでした。それゆえに多くの犠牲魚を出してしまったのだと思います。

徐々に設備増強!

ルリヤッコとナンヨウハギが死んだ理由は白点病でした。

今でこそ白点病は発生しなくなりましたが、飼育当時は、隔離するのが精一杯。とても回復させてあげられるだけの技量が私にはありませんでした。そこで水質の改善に本腰を入れて取り組むことをかたく決意。

①【外掛けフィルターから外部フィルターへ】

テトラの外掛けフィルターを使用していましたが、60cm水槽に対して明らかに非力。エーハイムの外部フィルターに交換。

 

②【殺菌灯の設置】

白点病の対策として殺菌灯を設置。

 

③【クーラーの設置】

置き場所、作動音、価格等で最後まで導入を躊躇しました。最終的にはゼンスイのクーラーを購入。

夏に留守にしても安心でき、購入して大正解!

 

お金はかかりましたが、飼育環境を整えることは魚にとってもストレス軽減につながるはずです。徐々に飼育器具をステップアップさせることをオススメします。

もちろん最初から全て用意できるのがベストです。

キイロハギ様々

タンクメイトのキイロハギは非常に穏やかな性格。

どちらかといえば新参者のカクレクマノミの方が幅をきかせているようなパワーバランス。カクレクマノミが食べ残したエサは、キイロハギの尖った口でキレイに食べてくれます。
カクレクマノミを追い掛け回すようなこともしないので、うまく共存共栄できています。

体は遥かにキイロハギの方が大きいことも良い作用かもしれません。カクレクマノミは体格が似た魚には攻撃することもあるからです。

ペアにならず

飼育を開始して5年ほどは別行動ばかりだったペア。

お互い追い掛け回したり居場所を奪い合ったりと、とても仲が良いとは思えない雰囲気。しかし5年くらいで体もすっかり大きくなり、小指くらいの大きさにまで成長してくれました。

居場所確保という意味で、イソギンチャクを入れたこともあります。
「カクレクマノミといえばイソギンチャク」
思考が単純でした。。。

3,000円ほどの薄ピンク色のタマイタダキイソギンチャクを入れました。ハタゴイソギンチャクなどに比べれば安いですが、カクレクマノミが好むイソギンチャクではありません。
運良く中に入ってくれればラッキーです。結果的にこのタマイタダキイソギンチャクを相当気に入ったご様子でした。

イソギンチャク飼育の難しさ

イソギンチャクも生き物です。当然世話をしなければなりません。イソギンチャクは粘性のものを吐いたりしますので、水が汚れやすく苦労しました。

高温にも弱く、クーラーを設置して一定の水温をキープしていました。ところが1ヶ月もしない頃、次第にイソギンチャクが大きく口を開け始め、明らかに元気がなくなっていきました。
結果的に1ヶ月半ほどしか生きられませんでした。

理由は今でもわかりません。もしかしたらカクレクマノミが棲家としたことが、ストレスになったのかもしれません。
これ以降、イソギンチャクを飼育することはありませんでした。

イソギンチャクは水を汚しがちで、一定の場所に留まらず、徘徊を繰り返すものもいますのでライブロックやポンプの設置には配慮が必要です。

水質について

海水魚を飼い始めた頃は、試験紙でphなどの水質をチェックしていました。

ミネラル添加剤のようなものも試したことも数知れず。きっと【ビギナーあるある】かと。。。

でも今は何も測定していません。水換え時に塩分濃度くらいは計ります。

水はRO水を使用しています。水槽には多少日光が当たる置き場ですが、コケは生えません。RO水の浄水器は高価ですがメリットが多く、ぜひとも設置していただきたい物の一つです。

壁面にコケが付着していては、観賞魚としての魅力は半分以下。ウチの場合2週間に一度1/3を水換えしますが、次回の水換えまでにコケが発生することはありません。

産卵

激しく争っていたカクレクマノミ同士ですが、いつからか仲良くいることが多くなりました。その姿はまさしく【夫婦】。片時も離れない姿は新婚そのもの。

カクレクマノミは魚ですから当然産卵します。多くの場合、ライブロックの平たい部分をきれいに掃除(?)し始めます。

そして照明が消えてから、体を震わせるようにピンク色の卵を産みつけます。卵は日に日に黒っぽくなり目玉の銀色が目立つようになってきます。
イクラのような丸い卵ではなく、長細いカタチをしたものがびっしりとしたものがライブロックにあったらそれが卵!

近くで番人のカクレクマノミが見張っているはずです。この頃カクレクマノミは卵を守るため気が荒くなります。ストレスを必要以上に与えないためにも、私は水換えは孵化するまで行いません。

産卵は短い周期で繰り返されることが多いような気がします。ただ、残念ながら孵化しても飼育下においては生きられないでしょう。
水族館やブリーダーのように孵化させるための環境と設備が必要なのでしょう。

ウチではこの15年間の間に7、8回は産卵していると思いますが、稚魚を確認できたことは1度もありません。

とにかく長生き

ウチのカクレクマノミは産卵を繰り返しているので、どんどん弱っているかと思う反面、とにかく元気。

そろそろ寿命だと思われますが、そんなことは全く感じさせません。長生きさせる為に何か行っているわけではありません。

ただし、2週間に一度の水換えは必ず行っています。難しく考えすぎず、基本に忠実に飼ってあげればあなたの期待に応えてくれると思いますよ。

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