最近、茶ゴケが発生するようになりました。
ガラス面はもちろん、ライブロックにも底砂にも発生していて見栄えがよくありません。
前回は茶ゴケの発生は「照明の点灯時間が長いから」と思い、点灯時間を短くしてみました。それなりに効果はありましたがやはり茶ゴケの発生は止まりません。
そこで久しぶりに、茶ゴケの原因である硝酸塩を減らす対策を講じてみました。
ただし、硝酸塩は茶ゴケの発生原因の一つですが完璧に除去することは不可能です。どうしても少しずつ蓄積されてしまうからです。
「少しでも硝酸塩を減らして発生のサイクルを長くさせる」のが今回のねらいです。
まずは水質測定
普段から硝酸塩をはじめ、水質に神経質にならないタイプの私。
ミドリイシやイソギンチャクがいるわけでもないので、定期的に2週間に1度の水換えを行うのみ。
足し水をするときに比重を計測するぐらいです。なので試薬類も持っていませんでした。
生体は元気なので、アンモニアや亜硝酸は検出されないという前提のもと硝酸塩を測定することにしました。
アマゾンは配達が早いので重宝しますね。価格も専門店よりも安くなっています。
購入したのはレッドシーの試薬です。
テトラ社も試験紙タイプの試薬を販売していますが、レッドシーに比べて安いのが気になります。
測定する以上は正確な結果を知りたいので、高くてもレッドシーを購入しました。
硝酸塩だけでなく亜硝酸も測定できる試薬セットです。共に50回分の試薬が入っています。
使い方はカンタンでした。
注射器(針なし)で飼育水を採取し、ガラス瓶へ。試薬3種類を規定量入れて判定を待つだけです。
・赤紫になればなるほど硝酸塩だらけのダメダメな飼育水。
検査結果
予想通りでした・・・。
2週間水換えをしていない、水換え前の飼育水を検査した結果です。
硝酸塩が濃い状態のようです。通常、硝酸塩は定期的な水換えでほとんど除去することができます。
しかし最近になって茶ゴケが目立ちはじめたのは、照明時間の長さが理由ではなく、飼育水が硝酸塩で汚されまくっているからだと推測できます。
これだけ高い検査結果だと、通常の水換えだけでは対策にならないと思われます。
まずは水換え!
まずは今まで通り2週間に1度、1/3の水換えを実行します。
私は60cm規格水槽を使っています。
体積は60cm×30cm×36cm÷1000=約65リットルです。
とは言っても満タン入れるわけでもないですし、底砂やライブロックを差し引いて計算すると約60リットルとなります。
1/3なので毎回20リットルの水換えを行っています。水は水道水をRO水に浄水しています。
エキスパートマリンでRO水を作る
RO水を作るのに使用しているのは【マーフィード社:エキスパートマリンZ75】
高価ですがRGダッシュもセットすることでカルキやケイ酸などの不純物をほぼ100%除去することが可能です。
捨て水がかなり発生します。
そのまま捨てるのはもったいないので、風呂で使ったり洗濯に使ったりしています。
人工海水作り
塩はデルフィス社のライブシーソルト。非常に溶けやすいので便利です。
比重は1.020。
RO水1リットルにつき35gなので、20リットル×35g=700gのライブシーソルトを溶かすことになります。
あらかじめRO水は25℃にしておきます。
底砂の清掃
底砂の表面に茶ゴケが発生しているため、【プロホース】を使って掃除します。
プロホースは水中にデトリタスを撒き散らすことなく水換えをしながら、底砂をキレイにできる優れもの。
再び検査
人工海水20リットルを静かに注いで水換え完了です。
硝酸塩を減らすには、水換えによって物理的に除去するのがベスト。果たして効果はあったのでしょうか?
水換えしたにもかかわらず、水換えまえと変わらない色になりました。
これで飼育水には硝酸塩がまだまだ蔓延していることが確定しました。

そんなぁ・・・
次の水換えまでの2週間、このままにしてしまうと恐らくまた茶ゴケだらけになるでしょう。
そこでコイツを投入です。
硝酸塩を除去するものとして大変有名なヤツです。
●硝酸還元バクテリアの働きを活性化することで硝酸塩を取り除く。
●還元バクテリアや酵素を活性化させることで硝酸塩を除去する。
●ライブロックの脱窒作用の促進効果も期待できる。
●厚い底砂や専用の脱窒層は不要です。今の水槽に入れるだけで使用できる。
●コケの発生が抑えられるため、水替えやメンテナンスがとても楽になる。
そこそこ高価です。
でも効果は間違いなくあります!私は初心者の頃にお世話になり、効果の高さを既に実感したことがあるからわかります。
なので今回も迷わず購入しました。
結果に期待!
100Lにつき下記の添加をしてください。
(100L以下の水槽では3日目まで下記と同量の添加をします。)
1日目:1滴
2日目:2滴
3日目:4滴
4日目:8滴
5日目:16滴
6日目:32滴
7日目以降:キャップ半分(4ml)を毎日1回添加します。
硝酸塩が検知できなくなるまで添加を続けてください。硝酸塩がゼロになった後も状態をキープするために2~4週毎に半分の量の添加を続けてください。魚のみの水槽の場合は硝酸塩がゼロまで低下しない場合もございますが、AZ-NO3を添加することにより濃度の上昇を抑制します。
このように1回添加したら終わりではなく、毎日添加する必要があります。
添加は毎日行って、水質検査は3,7,10,14日後に行うことにしました。
結果は2週間後に経過と結果をまとめてアップしますのでご覧ください。
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