【書評】20歳の自分に受けさせたい文章講義 古賀史健【レビュー】

レビュー&書評
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2012年1月に発行された本書。
私はこの本をこれまでに2度、購入しています。あまりにも愛読しすぎてしまい、1冊目がボロボロになってしまったからです。
線を引き、付箋を付けたりコピーを取ったり。。。いつも持ち歩いていたので雨に濡れたこともあります。

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どうしてそんなにハマっているのか

私はこの本を「日本で一番読んでいる」と自負しています。まさにバイブル。

文章を「書くこと」は「話すこと」とはまったく異なる行為です。「話すように書く」と言われることもありますが、簡単なことではないのです。話し言葉で書いたところで真意が正確に伝わるとは限りません。
きちんと書くためには「考える技術」を身につける必要があるのです。本書でも繰り返し述べられており、私が痛烈に共感している点です。

「正しく伝わらないのは、考えて書いていないから」というのはシンプルな理論です。でも誰もが落ちる落とし穴でもあるのです。
ブログ、SNS、メール、プレゼンの資料、読書感想文・・・ 実は自分の考えを伝えることはそう簡単な行為でないことを本書が教えてくれます。

甘くない

本書は新書サイズです。
ソフトカバーなので手軽に持ち歩くこともできます。全270ページほどですがイラストや図解は一切ありません。フリーランスライターである著者が講義形式で展開していきます。
先に紹介した『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』とは真逆です。

本書では「文章力」という一生の武器を手に入れるための具体的な方法が書かれています。イラストも図解もないので読書慣れしていない方にはハードかもしれません。でも逃げずに読みきってほしいと思います。

テクニック論だけじゃない

タイトルに「文章講義」とあるので、文章を上手く書くためのテクニックを知ることができると期待する方もいるかもしれません。
確かに具体的なテクニックも紹介されています。しかしこの本を最後まで読み切った時、テクニックだけでは読者の心は動かないことを知ることになるでしょう。

テクニックではカバーできない部分にこそ核心があるのです。

核心

読み返したくてもページを開くことすら困難になった1冊目。テープで貼ったり糊付けしたりしながら今まで読んできました。
とりわけ読み込んだページはダメージが酷く、手垢と書き込みと線引きで真っ黒。特にP.159あたりです。
ここは【第3講:読者の「椅子」に座る】に含まれるページです。「対象を誰に想定して書くのか?」といった箇所になります。

このブログ「セケンバナシ」には体験談をいろいろ載せています。
借金まみれになったこと。転職したこと。子育てに奮闘していること。
体験談は「あの頃の自分」に向けて書いています。あの頃の自分を通じて、読んでいただいている方にとって何らかのヒントや力になることを願って書いています。

著者の古賀史健さんは、

こうして書かれた文章は、言葉の強度が違う

と述べています。私の体験談は真実である以上、圧倒的なリアリティと熱意をもって書いています。

一生の武器

著者も冒頭で問いかけていますが、「文章を書くための授業」って受けたことがありますか?
おそらく原稿用紙の使い方や起承転結くらいだと思います。それらは読書感想文や入試の小論文で生かされたかどうかのレベルではありませんか?

 

確かに・・・

 

大切なのは「自分の考えをどう伝えるか?」です。文章の組み立て方を体系的に学んでいないから上手く伝えられないのです。
私は本書を繰り返し読み返すことで、文章の組み立て方が身につきました。それは仕事でも十分に生かされており、まさに一生の武器を手に入れることができました。

圧倒的に推薦します!

文章を上手く書くための本はたくさんあります。私もかなり読んでいるタイプの人間です。
しかし本書を越えるものにはまだ出会えていません。小手先だけのテクニックを紹介する本だらけです。

P.17に

大風呂敷を広げた責任は、ちゃんと取るつもりだ。

とあります。著者の覚悟が読み取れる一文です。
覚悟をもって迫ってくるこの本を、私は今日も読んでいます。

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